2016/02 © Hideo Nakano nh1886@yahoo.co.jp ストロー多面体
材料と道具 直径が5.0 mmから7.0 mmほどのストローを使います。ただし、全てのストローが同じ直径で、管の厚みも同じでなければなりません。その他に定規と良質のハサミが必要です。
必要なストローの本数 下の表は各多面体を作るのに必要な辺の数とジョイント用の短いストロー(約7 cm)の本数を紹介しています。
表1
* v + f – e = 2
1.正八面体用の四本腕ジョイントの作り方 1.1 ジョイント用の短いストローの切り方 良いジョイントを作るうえで欠かせないのは品質の均一なプラスチック・ストローを入手することと、良く切れるハサミを使うことです。まず、長いストローを横に切って7 cmのストローをいくつか作ります。次に3 cmの短腕と4 cmの長腕ができるように横に切り目を入れます(図を参照)。 正八面体用の四本腕ジョイントと正二十面体用の五本腕ジョイントを作るときは、短腕、長腕に縦の切れ目を入れます。どれだけ深く入れるかはストローの硬さしだいです。軟らかいストローでは切り残しの長さを長く、硬いストローでは切り残しの長さを短くします。何回か試してちょうど良い切り目の入れ方を見つけてください。 正四面体と正六面体(立方体)と正十二面体を作るときは、三本腕ジョイントを作ります。ジョイントの部品になる短いストローの短腕には端から端まで届く縦の切り目を入れます。
横方向の切れ目
縦方向の切れ目
1.2 ジョイント部品のつなげかた 正八面体の骨組み組み立てるための四本腕ジョイントの作り方を例に説明します。 一本目のストロー(下図の紫色ストロー)の短腕の端を、二本目のストロー(黄色)のヒンジ側にある長腕の穴をさしこみます。 二本目のストローの自由になっている短腕の端を三本目のストロー(赤色)のヒンジ側にある長腕の穴にさしこみます。 三本目のストローの自由になっている短腕の端を四本目のストロー(水色)のヒンジ側にある長腕の穴にさしこみます。 四本目のストローの自由になっている短腕の端を一本目のストロー(紫色)のヒンジ側にある長腕の穴にさしこみます。 すべての短腕が長腕の中に入ってしまうまでジョイント全体を押し縮めます。
四本腕ジョイントの組み立て方(写真)
四本腕ジョイントの組み立て方 ( 図 )
1.3 正八面体の組み立て 12本の同じ長さのストローで辺を作ります。ジョイントのストローと同じものを使います。またジョイントは合計6個なければなりません。
2.三本腕と五本腕ジョイントの作り方 2.1 三本腕ジョイント
2.2 正二十面体用の五本腕ジョイント 正二十面体を作るには下図のような五本腕ジョイントが十二個必要です。従って7 cmのジョイント用ストローを六十本準備します。
3.ヒント もしお使いのハサミでストローにきれいな横方向の切り込みを入れられない場合はハサミを取り替えてみてください。クラフト細工用のハサミなどが適しています。
辺になるストローとジョイントがしっかりつながらずに抜けやすい時は、ストローの直径が均一か確認してください。均一であっても抜けやすい場合は、ジョイント部品に縦方向に入れる切込みを浅くしてみてください。辺になるストローが割れてしまうときは、ジョイント部品に縦方向に入れる切込みを深くしてください。
三角形が集まってできている多面体はがっちりと安定していますが、正六面体(立方体)、正十二面体は安定させるために補強が必要です。どうすればぐらぐらしないようにできるか工夫してみましょう。
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